昨年の全豪での薬物テストで禁止薬物に陽性反応を示したマリア・シャラポワ(29)のことである。当初は24カ月の出場停止処分を国際テニス連盟から科されたが、10月に上訴したスポーツ仲裁裁判所(CAS)により15カ月に短縮されていた。
その間はテニスから離れ、昨夏にはハーバード大学のビジネススクールに2週間通い、ビジネス知識の習得を試みたのだ。実際、彼女は「シュガポワ」というお菓子ブランドをプロデュース。日本にも2013年に上陸し、自ら広告塔となって人気を博しているようだ。
その一方で、本業であるテニスには4月26日に処分が終了し、復帰が可能となる。ただ、1年近く休場していたことで、元世界1位のランキングも陥落。グランドスラムを含む主だった大会の出場にはワールドカード(主催者推薦)が必要になる状況だ。
そんな中、今年1月10日、処分が解除される4月にドイツ・シュツットガルトで開催される大会に、大会スポンサーである高級自動車メーカー、ポルシェがワールドカードを与えると発表した。過去2012年から3連覇した相性のいい大会で、シャラポワは「好きな大会の一つで復帰第1戦を迎えられ、こんなうれしいことはありません」と感激していた。
ポルシェは彼女のドーピング問題が発覚するまでスポンサー契約を結んでいた。問題発覚で、契約を一時中断すると発表していたが、昨年11月に米ロサンゼルスであった新車発表会にはシャラポワがセクシーな黒のドレス姿で登場し、花を添え蜜月ぶりを示していた。
ただ、このワールドカードに欧米メディアが疑問を呈した。大会は4月23日に開幕。シャラポワの処分解除は4月26日。3日間のタイムラグに、英紙テレグラフ(電子版)は「彼女は特別な扱いを受けた」とした。そして「今年はローランギャロス(全仏)でプレーするにはワールドカードが必要です。ウィンブルドンでも。しかし、これらの招待状は否定されることはまずありません」と伝えた。
女子テニスを統括するWTAのスティーブ・サイモンCEO(最高経営責任者)はシャラポワの復帰を「ワクワクしている」などと歓迎するように、女子テニス界には不可欠なスターなのだ。彼女のインスタグラムには230万人のフォロワーがいるのだから。
そのインスタグラムには、この新年を過ごしたハワイの刺激的な写真が掲載されている。188センチ、59キロの8頭身を包んだ「黒の小さなビキニ姿を披露」と英紙デイリー・メールは報じた。英紙ザ・サンはシャープさを保ったスリムな容姿を「ビキニで披露」と絶賛。数多くのビキニ姿の写真を添付していた。やはり、美しきスターは得難いものだ。
2017.2.5 01:00
http://www.sankei.com/premium/news/170205/prm1702050016-n1.html