「見えづらいひきこもり女性」 → 調査でこぼれ落ちる理由・・・
複数のひきこもり支援団体から、多くのひきこもり女性は「家事手伝い」に含まれるため「事実上の調査対象外になることを意味する」と指摘されてきた
主婦でも「人と関わるのが苦しい」「働かなければいけないのに働けない」と、ひきこもりの苦しさを抱えている人がいる。
こうした点が調査でひきこもり女性が見えづらい背景として指摘されてきた。
■日本初のひきこもり女性実態調査へ
ひきこもり女性は周囲から「働かなくても結婚すればいい」と思われるなど、その苦しさが伝わらずに孤立しやすい。
女子会に参加した30代の主婦は「自分の苦しさが夫を含め誰にも理解されず、どこにも居場所がなかった」と語っている。
ひきこもりは「怠けているだけだ」と周囲から蔑視される。ひきこもった背景のいじめ、就活失敗、DV、虐待など「ひきこもらざるを得ないほどの傷」には目も向けられない。さらにセーフティネットの薄さや女性への偏見など、さまざまな社会的な障壁が重層的に絡み合うことで、当事者は「生きていていいと思えない」(20代女性)と語るまで追い詰められてしまう。