人口減少に歯止めをかけようと打ち出した苦肉の策だ。
同町下田の町有地二百六十七平方メートルに木造二階建て延べ百平方メートルの住宅を建設。屋根と壁の色は入居者が選択できるようにした。さらに、希望があればロフト(十平方メートル)を設ける。
家賃は五万九千円(ロフト付きは六万一千円)。ほかに敷金(家賃三カ月分)が必要。無償譲渡に先駆け、十年住んだ時点で土地と建物の有償譲渡権が与えられる。入居資格は定住意思のある家族。地域活動に参加できることが条件だ。
五十年前、八千人近かった町の人口は現在三千三百人。町は「二〇四〇年に二千百人の人口確保」を目標に掲げ、定住対策に力を注いでいる。
一二年度に始めたリフォーム空き家の貸し出し事業では、十三家族五十人が入居した。
I、Uターン者を対象にした定住奨励金制度や遠距離通勤費の補助制度も設け、一定の効果を生んでいるという。
「自然環境に恵まれた東栄町で暮らしませんか。特に子育て世帯は歓迎です」と加藤文一・町地域支援課長は呼び掛けている。応募締め切りは二十九日。
中日新聞 2018年6月1日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180601/CK2018060102000055.html