元フィギュア村上佳菜子、「志村どうぶつ園」過剰演出で海外ロケ現地からブーイング
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ソチ五輪への出場経験もある村上は、昨春、現役を引退し、プロスケーターに転身すると同時に、タレント活動も始めた。
芸能リポーターの川内天子氏によれば、
「彼女がブレイクするきっかけは、昨年10月、日テレの『メレンゲの気持ち』に、MCとして抜擢されたことです。メインMCの久本雅美が、トークの上手さに太鼓判を押し、それ以降、仕事が増えていきました。彼女のウリは、芸人のように待ってましたとばかりにがっつくのではなく、自然体でユーモアのある受け答えができるところです」
その結果、いまでは、1カ月に10本以上のバラエティ番組に出演するほどの売れっ子になった。
しかし、意外なところに落とし穴があるもの。
4月7日放送の「天才! 志村どうぶつ園」で、村上が海外ロケを行ったのだが、現地から非難の声が上がっているのだ。
視聴者ウケ
「村上さんがクオッカという有袋類を探すという番組内の企画に協力したのですが、あとで観てみると、まるでここが秘境のように紹介されていて……」
と憤慨するのは、オーストラリア・ロットネスト島の観光業者。
「島へは1日7便のフェリーが運航され、年間50万人の観光客が訪れます。でも、村上さんの上陸シーンは、わざわざ人気のない砂浜に小型ボートを接岸するところから始まっている。また、島はクルマの乗り入れが禁止で、観光客用のバスが巡回しているのですが、番組ではそのバスの存在に触れず、村上さんが自転車であちこち走り回り、ようやくクオッカを発見するのです」
ところが、そもそもクオッカは島の至るところに生息しているため、誰でもすぐに見つけることができるのだという。
「観光に適さない場所のように放送されては、商売あがったりです。視聴者ウケさえすればどうやっても構わないというような番組作りをされては、本当に困ってしまいます」(同)
なぜ、過剰演出とも言える番組作りが行われるのか。
日テレの番組制作関係者が明かす。
「やはり、人間と違い、動物は台本通りには動いてくれません。そのため、面白い画が撮れるように演出を施さなくてはならない場合も出てくる。でも、それをあたかも偶然に撮影できたかのように編集するわけです。ですから、動物番組のスタッフは少なからず、“画は作り込んで当たり前”という考えを持っているのです」
そこで、日テレに聞くと、
「現地事情を十分配慮したロケ取材を行ったうえで、番組を制作、放送しており、ご指摘のような演出意図は一切ありません」(広報部)
いまを時めく人気者に、大減点のミソをつけてしまった。
「週刊新潮」2018年5月31日号 掲載
6/5(火) 5:59配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180605-00543020-shincho-ent